このところ来年夏の東京オリンピックの開催についての話題が出始めています
7月に就任したばかりの国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長が、フランスのAFP通信の電話取材で、「コロナがあってもなくても来年の東京オリンピックは開催する」と断言したというニュースです
そして
東京で開かれた組織委とIOC関係者の調整委員会にリモート会議で出席したコーツ氏は、開催は不可能と言うのは非常に簡単だ
しかし、われわれ全員が開催できるとの見解を共有している
大会は開催されなければならない
なぜなら、現世代の五輪選手たちを無視するわけにはいかないからだと述べたという
選手以外の一般の国民の生命ことは考えていないのか
といいたくなります
ここにきて組織委員会とIOCは協議し簡素化による経費削減をして数百億円程度の提案で開催にIOCと合意したという
なにか開催ありきが前提した動きが目立ち始めています
この東京オリンピックの費用は延期決定前は1兆3500億円
延期による追加費用が3000億円
数百億円削減したところで1兆6000億円という莫大なお金がかかります
しかも、これだけ世界中で新型コロナ感染拡大し収束に向かうどころかヨーロッパではさらに感染が拡大している状況なのにまだやろうとしています
開催は無理という理由を考えてみますと
年内のワクチン開発は難しい
それには安全性の確認に長い時間がかかるからです
仮に開発できたとしても
ワクチンが行き届くまで数か月から半年かかる
しかも先進国はもうすでに予約している国がいる反面、発展途上国ではこの新型コロナで経済に打撃を受けてワクチンを調達するお金がありません
またワクチンの開発が遅れても抗体を持っている割合が60%だと大丈夫と専門家が言っていますが
あの感染が拡大したニューヨークでもわずか20%だというところからみても抗体は難しいです
もうひとつの理由は
開催までの選手の選考が間に合わない
新型コロナで競技の予選などおこなわれていません
これだけ懸念があるのに中止という選択肢はないのでしょうか
なかなかいま中止という勇気のある決断を下すことはできないとは思いますが、だらだら決断を先に持っていくということは相当なリスクをともないます
マスコミも東京オリンピック開催か中止か特番をもうけて国民の意見を聞いてコンセンサスを問いてもいいと思っています