内館牧子の「すぐ死ぬんだから」読みました・・・

内館牧子の「すぐ死ぬんだから」読みました。

323ページの長編

あらすじはこうです。

主人公の78歳の忍ハナは、終活なんて一切しない。
それより今を楽しまなきゃ、と。
60代まではまったく身の回りをかまわなかった。
だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。
「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。
仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。
自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。
ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる。

ここからがまた面白い


人生100年時代の新「終活」の小説です。

78歳という設定もうまい。

60歳はまだ若く、80歳はまた別の世界になるので、微妙なところで、高齢者の生き方に大いに参考になる本です。

文庫本も出ています。

私はメルカリで単行本をゲットしました。

「すぐ死ぬんだから、もうどうでもいい」よりも、
「すぐ死ぬんだから、残りの人生精一杯楽しく生きよう」
と思いたくなる小説です。

ぜひ一読ください。

 

また、「すぐ死ぬんだから」はドラマ化(2020年8月~9月、5話)をNHKBSプレミアムで放映されました。
NHK+で見られるかも?
主演のハナ役には三田佳子、夫の岩造役に小野武彦です。