50数年前に観た、映画🎬「飢餓海峡」・・・

友人のNさんから借りたDVDで、’今から50年以上前に観た映画、「飢餓海峡」をまた観ました。
驚いたことに、以前観たものとは全く別の印象を受けました。

そう感じたのは年や環境など、今とはずいぶん違うのでそう感じたのでしょうか、新鮮な感じを受けました。

この飢餓海峡、実は小説で読んでいたので、それが頭に残っているのかもしれません。
ミステリーとはいえ戦後間もない時代を背景に何とも悲しく、切ない映画です。

製作年度 1965年
上映時間 モノクロ、183分
出演者 三國連太郎左幸子伴淳三郎高倉健

水上勉推理小説内田吐夢が映画化しました。
松本清張の「砂の器」と並び、日本映画の傑作と言われています。

あらすじは
昭和22年9月20日台風10号の最中に北海道岩内で凶悪事件が発生し、質店の一家三人が惨殺され、犯人は放火後姿をくらましたのだ。
そして、折からの台風のため嵐となった海で青函連絡船層雲丸沈没の惨事が起きた。
嵐の海は巨体をのみ船客532名の生命を奪った。
死体収容にあたった函館警察の弓坂刑事は、引き取り手もなく船客名簿にもない二つの死体に疑惑を感じたことから質店一家殺しの犯人の糸口を掴む。
逃亡中の男、犬飼は一夜を共にした娼婦、八重に、何も語らずに金を渡し去った。
犬飼へ愛を抱き、唯一心の支えとひたすらに生きてゆく八重。
それから10年後、皮肉な運命の歯車は回り始めた。
一途な女の愛の執念は、愛する男を新たなる犯罪の渦中へと引きずり込んでゆくのだった。

岩内、函館、青森、東京と昭和の貧しさから生きようとする人間像が胸を打ちます。


三国廉太郎と左幸子が名演、そして伴淳三郎も良い味を出している。
若き刑事役の高倉健も新鮮でよい。