韓国にそば店の夢を・・・Sさんのこと

小生にそばを習いにきている、富士見市のSさんは、経営していた会社を後進に譲り、55歳でフリーの身となった。 「リタイヤ後の生き方をどうするか」、「そのためには50歳くらいから準備をしておかなくては」など、そば打ち仲間での話題に刺激されたのか、Sさんは、「経営者には定年がないからこのままだらだら過ごしていたら人生が終わってしまう」と一発奮起してしまったのだ。 以前から韓国に興味があり「韓国語」の勉強もコツコツとしてきて、昨年、埼玉県越生町にある「おっぺ釜」を買い取り、そこで陶芸教室、韓国料理、そば教室(小生が教えている)などを始め、その兆しがないわけでもなかったのだが、今回は韓国にそば店とそば道場をひらき、韓国の人に日本のそばを広め、将来はそこからそば職人を養成するという夢を持っているのだ。 そのことについて、どのようにしたら良いのか相談され、築地そばアカデミーの開業コースを受講し、そばの基本から学んだほうがよいとアドバイスを行い、先週「夏季集中コース10日間」の受講が終了したところである。通常20日間のコースを10日間で行うのだから相当本人はきつかったようである。 朝5時30分から10時過ぎの帰宅でくたくたと話していたが、そば打ちは毎日4回4kgを打っただけあって見違えるほど上達した、しかし、包丁を持ったことがなかったSさんにとってそば料理を覚えるには時間がもっと必要だったようだ。 そばが打ててもそば料理が出来ないのではということで9月から、埼玉県北本市の「あさひ料理教室」で料理の基本を斎藤先生に学ぶことになったSさんは、10月から3ヶ月の韓国の語学留学をひかえ忙しい日が続いている。 来年の春に韓国でそば店の立ち上げの夢を持っているSさんにエールを送りたい。

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埼玉県越生町「おっぺ釜」