それは何といっても黒澤明監督の「7人の侍(1954年)」でしょう。
3時間27分と長編ですが、時間がたつのを忘れるいい作品です。
後にこの「7人の侍」リメーク版をジョン・スタージェス監督が「荒野の7人(1963年)」として作りました。この映画も大ヒットしました。
黒澤監督の作品31作は全部見ました。
どの作品も映画の醍醐味を充分に堪能できるものでした。
特に印象に残っているのは
27作目の影武者(1980年)という映画を武田信玄役で勝新太郎を主役に抜擢したのですが、勝新太郎が脚本通りにセリフをわざとそのまま言わなかったり、撮影現場にビデオカメラ勝手に回していたことで「監督が二人いたら映画にならない」と黒澤明が激怒し、それが不満なら辞めてもらうしかないということで降板させられました。
そして代役を仲代達矢が演じることになりました。
私ももちろん映画「影武者」観ましたが仲代達矢も見事に武田信玄役を演じていましたが、戦国の大大名と名も無い百姓を勝新太郎が演じたらどのような「影武者」になったのか今でもその想いがよぎってきます。
当時、自分もこの映画ができていれば、名作になることは間違いないと思っていたので余計残念でなりません。
もう2人ともあの世の人になりましたが・・・
お題の「好きな監督の好きな映画作品を教えて」!ですが、私の映画観賞歴では数えきれない監督と作品がありますが、あえて、黒澤明監督の「7人の侍」を挙げてみました。