二八と粗挽きそば

「男の隠れ家」9月号はそばの店特集だ。挽きぐるみを出す店が多いのがわかる。今は粗挽きそばのブームなのかもしれない。しかし、粗挽きはたまには食べたいと思うが、いつもだと食傷気味にはならないだろうか?高橋名人は二八にこだわっている。それなりに考えがあってのことと思う。江戸の時代から小麦粉2割を加えた二八そばがずーと現在まで続いている。当初は10割ではつながらないからという理由だったと思うが、それがのど越しのよいそばが生まれたのではないだろうか。現在の製粉技術向上と保存状況の向上のそばでは生粉打ちは誰でも出来るようになったが、それでは皆が10割そばが受け入られるかといえば二八と10割を食べ比べてみればそうではないことがわかる。
それにしても、3年前の年末に高橋名人が打った赤坂の黒澤で食べた二八の味が忘れられない。
今年の暮れは高橋名人の二八を黒澤に食べに行くことにしょう。