蒸し暑い梅雨空のもと通勤する大人も登校する子供も大半がマスクをつけています。
一方、各地で熱中症患者の救急搬送が相次いでいます。
日本は狂っていると海外の声も聞かれます。
小学校では体育の授業で先生が、マスクを外すように指導しても、かたくなに子供たちはつけたままです。
親から外すなと言われているからです。
同調圧力は子供から大人まで感じ取っています。
なぜ、日本人はマスクを外さないのか。「他人の目が気になる」などの民族性を指摘する声もあります。
しかし、マスクの効果について、正確な情報が国民に伝えられていないことも事実と思います。
今年2月、韓国のサムスンメディカルセンターの医師たちがコロナに対するマスクの効果を検証したメタ解析を「医療ウイルス学」誌で発表しました。
メタ解析とは、複数の臨床試験をまとめて解析すること。
その、韓国での研究結果は
- 医療従事者が着用するN95という特殊なマスク
感染リスクを71%も減らし極めて有効
ただ、N95マスクは着用すれば息が苦しくなり、一般人が日常的に着用するのは難 しい。
- 一般人が着用するサージカルマスク(不織布・3層構造フィルター)
一般人を対象とした2つの臨床試験をまとめると22%感染のリスクを減らしていた。
しかしながら、両方とも、その差は統計的に有意ではなかった。
これは、研究で示された有効性は単なる偶然でも説明が可能で、医学的には効果は証明されていない。
以上の事実は、一般人がマスクをつけた場合の有効性は医学的に証明されておらず、もしあったとしても2割程度ということになる。
ただ、現在の医学的エビデンスに基づけば、嫌がる人に装着を無理強いする必要はないし、そもそもマスクの効果には限界があるのです。
装着していない人が周囲にいても、そこまで気にする必要はないのかもしれません。
こう考えるだけで、日常生活のストレスは緩和されるはずです。
マスクの着用については、科学的な議論が必要です。
要は、しないと心配な人は着用しても良いし、したくない人はしなくて良いということで、各個人の判断に委ねればいいことなんです。