ワインの話
ワインはときどき買って飲んでいるがだいたい800円から1000円くらいのものです。
昭和30年代、ワインと言えば「赤玉ポートワイン」のイメージです。
ボトルのラベルには、その名の通り大きな赤い○がついていました。
甘くジュースのようなもので、これがワインなのかと信じ込まされていました。
日本の高度成長とともなって輸入ワインが出回ってきました。
これを飲むと苦味があって、赤玉とは全然違うものだったのであまり売れませんでした。
つまり本場のワインの味を知らなかったわけです。
しかし、海外ではワインは普通に生活の中に溶け込んでいます。
いまではワインは普通に飲まれるようになりましたが、一般に浸透するようになるまでには長い時間がかかりました。
「赤玉ポートワイン」が、その原因だったのではと私は思っています。
今朝の東京新聞に
「庶民のワイン」という記事が載っていました。
フリージャーナリストの浅野素女(あさの・もとめ)さんです。
フランスのワインのことが書いてあります。
その記事を(少し抜粋しています)
9月、フランスでは新年度が 始まる。その前に夏休みの思い出を一つ。
今年もフランス南西部の義父母の家に滞在した。
まわりはほとんどがボルドーワ インのブドウ畑。毎回、ワインのまとめ買いをする。
義父が良くいく生産者組合の販売店。
手頃な値段のものがそろっていて、1本600円くらいでかなりおいしいワインが手に入る。
普段は、箱入り5リットルの徳用ワインを購入して、食事のたびに付属の蛇口をひねってグラスに注ぐ。むだがなくて経済的。
おしゃれな雑誌ではワイン愛好家が薀蓄を傾け、ピンからキリまであるワインのうちの「ピン」の方ばかりが話題に上がるが、「キリ」の方の状況は語られない。
そうした安いワインは庶民のなんということもない普段の食卓に上がる。
地方の店だと、それこそガソリンスタンドのように持参したパックに好きな量だけ注入して持ち帰ることができるなんとも豪快だが、これだと1リットル 100円ぐらいから。
ぶどう畑に囲まれた庭の木陰でテーブルを囲みゆっくり時間をかけて食事とおしゃべりを楽しめば安いワインであろうとそれなりに贅沢な時間が流れる。
義父母は赤ワイン派。90歳を超えて未だに野菜作りや庭仕事に精を出しているので赤ワインが健康に良いというのは本当なのだろう
この記事はフランスの庶民の生活の中にワインが浸透しているのがわかります
日本でも一時から見ればワインは安くなってきています。
フランスのように気楽にワインを楽しみたいものです。