コンビニは「若者の店」から「高齢者の店」に・・・

最近、私はあまりコンビニは利用しませんが、60年近くの歴史にある変化が見えてきました。

そのまえにコンビニの歴史のおさらいを


コンビニエンスストア(Convenience store)英語で「convenience」は「便利」、「好都合」を意味し、「消費者に便宜を与える店」という意味からこの名称になりました。

コンビニエンスストアアメリカが発祥の業態です。

コンビニの歴史は古く

1927年、テキサス州の氷販売店「サウスランド・アイス社」がコンビニを作りました。

1939年にはオハイオ州で牛乳販売業が「ローソンミルク社」を設立しました。

それで、ローソンは牛乳缶がトレードマークになっています。

日本に1974(昭和49)年5月「セブン‐イレブン第1号店(東京都江東区豊洲店)」がオープンしました。

コンビニという名のごとく便利さを売りにして

  • 住宅地の「近くで」買うことがで きる、距離の便利性がある
    500m範囲が商圏 
  • 時間の便利性朝7時から夜11時まで(いまは24時間が当たり前になりましたが)
  • 品数が多い 一か所で何でもそろう

ということで発展してきて

現在の店舗数は5万6000店までになりました。

 

ところが、そんなコンビニの未来は「若者の店」から「高齢者の店」にと変化しているというんです。

日本のコンビニは人口とも大きな関わりがあります。
たとえば、高齢化の波はコンビニの客層分布にも反映されていています。

10年ごとの年齢別の利用客の推移は

左から1999年、2009年、2019年の割合

  • 20歳未満  17%  10%     7%
  • 20~29歳  36%  22%   17%
  • 30~39歳  19%  23%   17%
  • 40~49歳  12%  17%   23%
  • 50歳以上  16%  28%   37%

 

90年代は「若者の店」というイメージが強かったコンビニですが、いまや完全に中年、老年の高齢者がメインターゲットになりました。


高齢者がコンビニに足を運ぶようになったのは、単純に高齢者の数が増えたからだけではありません。
高齢者が休憩せずに歩ける歩行継続距離は500~700メートルだそうです。

まさに500メートルの商圏はコンビニの当初からのコンセプトだったのです。
生活圏が狭まったとき、スーパーとコンビニのどちらが利用しやすいかというと、当然店舗数で上回るコンビニなんです。

  • コンビニは全国約5万6000店舗(スーパーの2倍)
  • スーパーは全国約2万2000店舗

客層の変化とともに、コンビニの商品も変化しました。
単身世帯や高齢者に向けて、1~2人前の小分けの惣菜が増えたり、健康を意識したメニューが増えているんです。

私のマンションでもひとり暮らしの高齢者が増えて、朝はスポーツ新聞と軽食を買っていく人が増えています。

時代とともに身近なコンビニにも変化の兆しが見られます。

ところで

7-11のロゴマーク、よく見ると末尾の「n」だけ小文字なのですが、どうして?