新型コロナ禍に入ってから3年余り、お葬式の在り方が変わってきて各地の葬儀場で「家族葬」が急増してきました。
また、一般の会葬者には直前に焼香する「事前焼香」 も定着してきたといいます。
家族葬の直前に近親者以外の人向けに焼香する時間帯が設定され、新たな弔問方式として普及してきました。
それに「三密」を避けるため、葬儀会場の入り口に置かれた遺影や香炉に、合掌して帰ってもらうスタイルが主流になってきました。
「事前焼香には、三方良し、の利点があるといいます。
- 喪家は密は避けたいが、香典は受け取りたい。
- 義理で参列する人は、さっと帰りやすくなる。
- 葬儀社にとっては、家族葬だけで済ます場合よりは広い会場や人手のニーズが増える」
そういえば、1月初めのキタガクの理事のSさんの葬儀ではじめは家族葬とのことでしたが、なにせ顔が広い人でしたのでそうもいかなく、一部、事前焼香をとりいれたお葬式でした。
各地で急速に浸透した背景については「従来の一般葬は義理で大勢の人が参列し、長時間に及びがちでした。
とはいえ「閉じた葬儀」の広がりに懸念する声もあります。
友人など一般参列者の中には、焼香だけで帰るのは寂しく割り切れないと感じる人もいます。
都市部を中心に、葬儀はせずに火葬だけで済ませる直葬が広がってきましたが、儀礼を重視する地方では、事前焼香という形で葬儀が維持されています。
このコロナ過が風習の葬儀のあり方まで変えてきたことは、これも時代の流れなんでしょうか。