6月の例会は「花巻そば」です・・・

そば道場6月の例会のランチは「冷がけ花巻そば」です。

「花巻そば」ってなあに?と馴染みがない人が多いと思います。

 

花巻そばとは、かけそばにちぎった焼き海苔を散らしたそばのことで、焼き海苔から香る磯の香りと、そばだしの香りが合わさって食欲をそそります。

 

花巻と言えば、東北の地域をイメージする方もいると思いますが、花巻そばは江戸(東京)で生まれたそばなんです。

では、なぜ花巻というのでしょうか?

それは使用している浅草海苔が磯の華に例えられたことが由来だそうです。

当時は海苔が高級な食材だったため、江戸っ子にとって花巻そばは特別なそばだったのでしょう。


シンプルな蕎麦ですが、かけそばとは異なる香りと味わいが感じられる一品です。

かけそばだけでも充分という方もいるでしょうが、そばには海老や天かす、天ぷら、とろろなど、いろんなトッピングをすると美味しくなります。

 

花巻そばは、江戸時代に考えられた食べ方になります。

江戸っ子の定番メニューとして愛されて、かけそばにもみ海苔をのせるだけという簡単な手間ですが、手軽で美味しいと人気になりました。

江戸時代後期の文化を記載した書物のなかにも花巻そばを歌った歌が残されています。

 

今回は夏バージョンの冷たい花巻そばにしました。

簡単にできて海苔の香りが際立つ「花巻そば」、海苔は軽く焙って散らせば海苔の香りが引き立ちます。