以前から原子力発電所を廃止するといっていたドイツがウクライナ侵攻で伸びていた脱原発を実行したという話です。
ドイツで稼働中の最後の原子力発電所3基が15日に停止して「脱原発」が15日完了しました。
再生エネルギーの普及推進、60年超の歴史に幕ということです。
もともとドイツのメルケル前政権が2011年東日本大震災の東電福島原発事故を受けて、22年末まで「脱原発」を決めていました。
その後、当時17基あった原発の稼働を順次、止めてきて、並行して気候変動対策として「脱石炭火力」も進め、発電量に占める原発と化石燃料の割合を
2010年の23%と60%から
2020年の11%と44%にし
代わりに風力を中心とする再生可能エネルギーが17%から45%に増やしました。
ドイツ政府はウクライナ侵攻直後から、ロシア産エネルギーを段階的に他国産の液化天然ガス(LNG)などへと切り替える方針を決めました。だが、LNG受け入れ基地の準備が追いつかず、政府は稼働を停止した石炭火力発電所も使えるように法を整備し、最後に残った3基の原子炉について、今年4月までの稼働延長を決めていました。
電源の安定供給と燃料費の高騰は避けて通れないと思いますが、よく決断しました。
それにしても、脱原発反対が58%、賛成が38%でよく踏み切ったと思います。
それに比べて、広島長崎に原爆を落とされ、東日本大震災での原発大事故と経験しても、古くなった原発をさらに60年間つかうという原発推進の日本と一線を画し、今後は再生可能エネルギーを更に拡大する」とあり、日本の岸田さんは当然このニュースに接してどのように考えるのか5月のG7サミットで平然と、G7に議長国として臨むつもりなのでしょうか?
考えさせられるニュースでした。