これはなんでしょう?
そばの実(そばの黒い殻をはずしたもの)を
蒸して乾燥させている写真だ。
乾燥したら天ぷら油で素揚げをしたのを
「そばあられ」という。
ぶっ掛けそばに散らしたり
そば豆腐にのせたり
そばがきぜんざいなどに
そば料理に幅広く使える。
こんなに手間隙をかけて作るのは
お客さんが喜ぶからだ。
これはなんですか?と聞かれて
「そばあられです」
どうやって作るんですか?
「こうこうこうです」
へーそんなに手間をかけて・・・
お客さんにはめずらしく、香ばしくて美味しいので
会話のきっかかけになる。
よく商売で「お客さんは手間隙を買いに来る」といわれる。
そんなに簡単に出来れば自分で作ってしまうし
手打ちそばだって自分で打ってしまう。
(そば店のそばがあまり美味しくないので自分で打つ人が増えているが・・・)
以前、東京でカップラーメンを食べさせる店が
一時話題になったが、お湯を注ぐだけで出来るのを
わざわざ行くことはない。
そば店でも手間隙をかけてつくるのは
お客さんから評判がいい。
深谷市の「そば遊歩」で
手回しの石臼で挽いた粗挽き十割そば(限定10食)が
すぐ売り切れになる。
その美味しさもさながら、打つ難しさ、手間隙がかかっているのを
お客さんがわかるからだと思う。