日本ではこの30年間、平均賃金がほとんど上がっていません。
同じ期間で諸外国の賃金は1.5倍以上に上昇したのにもかかわらずです。
私がリタイヤしたのが17年前、その13年前から賃金が上がっていないんですね
おどろきです。
これでは結婚もできないし、結婚しても共働きになりますね
昨日の東京新聞に
手取り14万円の劣悪な待遇、非正規化進む地方公務員、15年で1.5倍に「公共サービス持続困難に」とのニュース
非正規公務員の生活は厳しく、女性の非正規のうち3割は家計を支える「主たる生計維持者」にもかかわらず、年収が250万円未満の割合が7割に上っています。
2021年にOECD(経済協力開発機構、38ヶ国の先進国が加盟)が発表した各国の平均賃金調査で、日本の年間の平均賃金は424万円です。
それは、OECD諸国の平均を下回り、35カ国中22位にまで落ちました。
しかも、隣の韓国は462万円。2015年を境に5年連続で追い抜かれています。
それでも、物価が上がらないデフレ状態で、給与が低くても何とか生活することはできてきました。
しかし、今年以降、深刻な生活苦に直面する人が出てくる可能性もあります。
物価がじわじわと上がっているためです。
春闘では大手企業の賃上げは要求通りになる模様ですが、企業の99.7%を占める中小企業・小規模事業者は望むべき結果は出ていません。
給料が上がらない理由はいろいろありますが、もっとも大きな要因は日本企業の収益力の低下です。
労働者の賃金というのは企業の生産性に比例します。
生産性が低い状態では、給料を上げることができません。
生産性を上げるには
- 儲けを大きくする
- 社員数を減らす
- 労働時間を減らす
のいずれかの措置が必要なんです。
どれをとっても難しいことばかりです。
コロナ過で社会が疲弊して、最悪の状態になっていますが、もう知恵を出し、工夫して生活スタイルを変えていく以外にないような気がしてきます。