賃金をキャッシュレス決済の口座に振り込む「デジタル給与払い」が23年春に解禁されるというにニュースです。
もともと賃金は法律で
給与は現金で支払わなければいけない
から
給与は現金か銀行振り込みで支払わなければいけない
と決められています。
それが来年春ころからそこにデジタル給与が加わり
給与は現金、銀行振り込み、デジタル給与で支払わなければいけない
となります。
最初は賃金は現金のみの支払いだったのですが、銀行振り込みが追加された背景には「3億円事件」というのがありました。
若い人は知らないと思いますが、3億円事件と言うのは
1968年(昭和36年)12月10日朝、東京都府中市で金融機関の現金輸送車に積まれた東芝、府中工場のボーナス3億円の現金が白バイ警察官に扮した男に奪われた窃盗事件です。
多額の現金を移動するというのは非常に危険なことと手間がかかることで銀行振り込みが追加になったというわけです。
それまでは、給与は現金で手渡しされて、それを家に持ち帰り、家内に手渡すのは亭主の威厳を示すと言えるものでした。
いまは勝手に毎月口座に振り込まれるのですから、亭主としては少し淋しい気がします。
もちろん現金払いにしてほしいと言えば出来ないことではないのですが、現実的ではありません。
それが来年からPayPayとか楽天Payにも振り込み可能となるのですから時代も変わってきた感があります。