毎日の献立、レストランの味ではなく、家庭の味で

毎日のごはん、こう暑くなってきたら、悩みますよね

かみさんやスマホ教室の生徒に聞きますと、毎日の食事、めんどくさいという声が聞かれます。

また中には毎日のように献立(昭和の時代を彷彿させる)をX(旧Twitter)に写真を載せてくれる生徒もいます。

 

私たちのおふくろさん(昭和の人)って台所にあるもので器用に献立を考えてささっと作っていました。

96歳で亡くなった私の母もそうでした。

物のない時代でも工夫して美味しい料理を作ってくれました。

 

その昭和の献立をもう一度再現したいとの思いをいつも持っています。

 

10月から始めるキタガク料理教室「初心者シニア男性のための料理教室」もその一つです。

 

余りにも時代が進みすぎて、調味料一つとっても多種多様で混乱してしまいます。

そこで目指している味はレストランの味で家庭の料理の味ではないんです。

毎日の事ですから、レストランの味では飽きてしまいます。

レストランの味は「ハレの日」に家族やお友達で時々味わって楽しめばいいのです。

 

おいしくて健康的な食事作りをがんばりたい、と前向きな人もいれば、毎日何を作っていいかわからない、と食事作りが少し重荷になっている人もいます。

今しきりにマスコミで宣伝しているのは「おかずの宅配」です。

あれは簡単で楽で、そちらに走りがちですが、必ず飽きてくると思います。

なぜかというと、自分が考えて、自分が食べていたいもの、相手にも食べてもらいたいものという気持ちが入っていないからです。

 

料理作りも「おいしい」 って言われたら「作ってよかった!」「また作ろう!」、そんなふうに思える一皿があれば十分です。

身近な材料で、調味料も昔からあるもので、食べたいときにすぐ作れる。買い物もラクでフライパンひとつでできるような料理これが良いと思います。

 

土井善晴先生の「一汁一菜でよいという提案」これが料理の原点です。

この本は共稼ぎの奥さんが、仕事から帰ってきて、レストランで出すものを作らなければという強迫観念をどれだけとって精神的に楽になったことでしょう。

ご飯さえ炊いて、おかずを作らなくても、具たくさんの味噌汁と香の物があれば立派な献立になります。と