同じ高齢者なのに若く見えたり年齢以上に年取った感じの人がいます。
これは何が違うのか知りたい気がします。
70代からの元気力「これから25年楽しく生きる本」を出しました。
そこからダイジェストを
今の「70歳」は、昔で言えば「50歳」、人生100年時代の今は70代を楽しく生きれば、80代はもっと楽しくなる。
「タンパク質が足りてないな」と感じる人は
体全体がしぼんだように見えたり、皮膚にしわが浮かび上がっていたりするような60代は、食生活もあっさりしたものを好んでいることが多いのです。
健康的ではあるのですが、意外と健康志向が高く、和食系が多いのです。
食生活は、おそらく次のようなイメージになります。
朝は、ご飯にみそ汁、納豆、漬物
昼は、そばかうどん、夏なら、ソーメン
夜は、野菜の煮物、煮魚、冬なら、鍋物
「見た目年齢」が高い人の食生活は、このようなイメージです。
和食党には、いかにもありがちなパターンと言えます。
この食事は、コレステロール値も血糖値も低いままに抑えられますし、塩分さえ注意すれば、血圧が極端に上がることもありません。
ただ、こういう食生活だと、毎日がほぼ、似たような料理の繰り返しになってしまいます。
食材や味付けを少し変えるぐらいですんでしまうからです。
つまり、食卓から、だんだんと「変化」がなくなってくるのです。
しかも、全体的に、タンパク質が足りていません。
100年ほど前、1920年頃は、男性も女性もわずか42~43歳で寿命を迎えていたのです。
いまの日本人の平均寿命は、男性が81.6歳、女性が87.7歳(男女とも2020年)ですから、隔世の感があります。
男女ともに、平均寿命が50歳を超えるようになったのは、ようやく戦後になってからです。
1960年の平均寿命は、それでもまだ男性が65歳、女性が70歳です。
戦後、日本人の平均寿命の伸びが著しいのは、アメリカの影響によって、食生活が大きく変化したからだと考えられています。
とくに、肉や牛乳といった、戦前にはあまり消費されなかった食品を、ふだんの食生活に取り入れるようになったからと思われます。
戦前に比べてとくに違う点は、肉の消費量が増えたことです。
これによってタンパク質の摂取が増え、日本人の病気に対する抵抗力、免疫力が強化したのは間違いありません。
ですから、肉や魚、たまごなどのたんぱく質を摂らないと活力がない体になってくるのです。
そのたんぱく質の量はどの位摂ればいいかといいますと食事一回で20gです。
- 牛乳なら600ml
- たまごは3個
- 肉や魚は手のひらの大きさ位い
と言われていますが、これを組み合わせれば
朝食のメニューは
和食なら
- ごはん
- みそ汁
- 卵焼き
- ひじきの煮物
これでタンパク質24g
洋食なら
- パン
- ハムエッグ
- サラダ
- 牛乳
これでタンパク質25g
健康寿命が延びるよう「タンパク質」の摂取を考えてみましょう。