過度の粗食より好きなもの🥩を食べよう・・・

最新刊「ぼけの壁」精神科医和田秀樹氏がこんなことも言っています。

認知症もがんも「食事制限」で進行する、過度の粗食より好きなものを食べよう

 

40代以上になると、特定健診があります。
いわゆるメタボ健診で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を早期に見つけ、異常がある人には保健師や管理栄養士などによる保健指導が行われます。

生活習慣病(食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。 日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます)

私も10年位前、メタボリックシンドローム予備軍になりましたので、検診を受け、管理栄養士に保健指導を受けたことがありました。

その時、食事改善ということで一日、運動が何分、野菜を何グラム摂るようにと指導を受けました。


認知症の予防という点で、中高年が食事改善を過度にやるのは、決してお勧めできません。

行き過ぎた食事改善は低栄養、低カロリーを意味します。
その結果、失われるのがタンパク質やビタミン、ミネラル、コレステロールなどです。そうすると、代謝が悪くなって老化が早まるばかりで、エネルギー源のブドウ糖をうまく活用できなくなり、脂肪が蓄積されます。


つまり、食べていないのに太るのです。

太るから、さらに食事を制限するという悪循環となります。

 

60歳以上は5人に1人がタンパク質不足などによる新型栄養失調といわれます。
過度な生活改善の影響であることは間違いありません。

粗食はストレスを生んで、認知症予防ではマイナスです。
さらに免疫機能にも悪影響を与えるため、がんや感染症の予防にもよくありません。


日本の死因トップは、がんが圧倒的ですから、がん対策でも食事を制限し過ぎるのは、お勧めできないのです。

では、認知症を予防するにはどうするか。
食事制限をゆるくして、もっと食べたいものを食べること。特に肉をもっと積極的に食べるとよいでしょう。

 

野菜が健康によいといいますが、ベジタリアンは短命であるといわれています。
豆などでは十分なタンパク質を補えからです。

なぜ魚より肉かというと、適度なコレステロールを摂取するには肉なのです。
脳の神経伝達を維持するには、コレステロールが欠かせません。
効率的なコレステロールの摂取には、魚より肉がベターなのです。

好きなもの、特に肉をガマンせず食べると、脳の機能維持に役立ちます。
その快感が免疫力にもプラスに働くため、がん予防にもなります。
食事制限を見直し、好きなものを食べることで、認知症もがんも避けられるのです。

 

やはり、タンパク質、特に肉をたくさん食べることが、認知症とがんの予防になると和田先生が強調されているので、心したいと思います。