夏場のそば粉

梅雨から夏にかけて手打ちそばは一番難しいと言われてきた。実際真夏は苦労したものだ。ところが今年はちょっと違うようだ。

教室では2分割加水(40%と10%の水を用意)で教えてきたが、最近のそば粉(鴻巣市松村製粉所)では39%というのがあり最初に40%入れてしまうと「ずる玉」に近くなってしまうので、今は40%の水だけ用意し、少し残して投入し、様子を見ることにしている。原因としては玄そばの保管状態が改善されたのではないだろうか。昔、10割のそば屋さんでは夏場だけは割り粉を1割たしましたと表示していたものだ。それだけ難しかったのだろうと思う。プロがこうだからアマチュアは夏場の10割はとてもとても難しくて打てなかった。今はどうだろう、そんなそば屋さんはないし、アマチュアですら熱湯を使うことなしに10割そばはなんなく打ってしまうようになった。アマチュアにとってもいい時代になったと思う。