昭和30年代のお母さんが普通に作ってくれた料理に回帰してみたいと最近、思うようになってきました。
料理研究家の土井善晴の「一汁一菜でよいという提案」と近著「一汁一菜でよいと至るまで」の本で言っていることは
毎日、毎日レストランで食べるような料理を作る必要があるのでしようか?
常に時間に追われている現代人が、お店で出されるような手の込んだ料理を作ることは、はたして可能なのかということでした。
「料理はみそ汁とご飯だけでいい」たまに食べるから「ご馳走」なんです。
とはいえ、忙しい日でも外食のハンバーグを毎回作るのはとても無理な話だと思います。
そのような「ご馳走」は、時折食べるからこそ「ご馳走」であって、毎日食べたら飽きてしまうでしょう。
一汁一菜のコンセプトは、とにかくご飯を炊き、具のたくさん入ったみそ汁さえ作れば食事になるというシンプルなものです。
これなら若い人でも仕事から家に帰ってきても簡単に用意ができ、継続しやすいです。
昭和、平成、令和と時代が進むにつれて、我々の食事のスタイルは欧米化し、そういった古き良き日本ならではの食文化は失われていく一方です。
自分のことは自分で決める。「一汁一菜」を実践することは、自らの人生を築く上でも最高のきっかけになってくれます。
毎日3回の食事にそんなに手間をかけていられません。
昭和の時代はそれこそある食材でおかずを、ささっとお母さんが作ってくれたものです。
それで、いきましょう。
飽きのこない「一汁一菜」を実践してみませんか?
テレビCMで流れているこれを混ぜればこんな料理が簡単にできますよ!というのには騙されないように、健康には悪いし、第一、経済的にもいけません。
家庭には昔から、玉子、納豆、豆腐、油揚げ、乾燥わかめ、とろろこんぶ、お麩などの食材と
調味料は醤油、味噌、みりん、塩、砂糖、酢、お酒などで美味しい味付けが出来ます。
また、ぬか漬け(ぬか床は冷蔵庫で管理)は必須です。
テレビのCMなどに騙されないで料理は自分で作りましょう。
「一汁一菜」が家庭料理の基本です。
レシピは作り方をしばってしまう。
自分の感覚を頼りに作って食べることは「自立」を鍛える機会でもあるのです。
とにかくあるもので台所に立ちましょう。
あとは創造力を養いましょう。